【文化勲章受章】小倉遊亀画伯が描いた微笑ましい日常の情景
皆さまこんにちは、フォーラムkayaです。猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
ウン十年前では考えられない暑さに少しでも抗おうと、日傘に頼る毎日です。
外では元気な蝉の声が響き、「夏がやってきたぁ~」としみじみ。少し耳障りだわっなんて、賛否はあるかと存じますが、わたくしにとって蝉の声は、子供の頃を思い出すスイッチのひとつです。
母お手製のノースリーブワンピース(当時は作るほうが安かったのです)、穴のあいたサンダル(今年流行りのグルカサンダル風)、ソーダ味のアイスは飽きもせず毎日食べていたなと。
こんな記憶をそのまま形にしたような絵画がございまして、初めて見たときは驚きました。
ご紹介いたします、小倉遊亀画伯の「径(こみち)」です。
昭和から平成にかけて活躍した、文化勲章受章作家 小倉遊亀画伯は、日常生活を主題にした作品を多数制作されています。
本作は、小倉画伯が中国旅行の際に訪れた龍門石窟で、大仏に付き従う菩薩や弟子の彫刻に深い感銘を受け、それを形にしたいと考え、身辺の生活の中に画題を移された作品です。
母親は釈迦如来を、少女は十大弟子を、犬は仏弟子を想起して描かれています。ゆったりと進む家族の姿は、鑑賞者の気持ちをあたたかくさせてくれますね。
もうひと作品がこちら。
再興第五十五回院展に出品された名作「姉妹(あねいもと)」です。
洋画家 岡本半三の娘をモデルに描かれた本作も、懐かしい気持ちに包まれます。
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