こんにちは、フォーラムKayaです。3月も下旬に入り、日中の暖かな陽気に春の訪れを感じる季節となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

先日、私は京都市の北東部、比叡山の麓に佇む修学院離宮を訪れる機会がありました。この歴史ある山荘は、豊かな自然に囲まれた美しい景観と、日本の伝統が息づく空間として知られています。今回の訪問では、その魅力を心から堪能し、感動に包まれたひとときとなりました。

修学院離宮は、17世紀半ば、後水尾上皇(1596–1680)の手によって築かれた山荘です。その構成は上離宮、中離宮、下離宮の三つの離宮からなり、背後に広がる山並みや借景の山林、三つの離宮を結ぶ松並木の道、さらにはその両側に広がる田畑が調和した美しい風景を形成しています。その総面積は54万5千平方メートル以上に及び、壮大なスケールを誇ります。この広さは、春のセンバツ高校野球で賑わう甲子園球場およそ42個分に相当します。

中でも、修学院離宮の象徴的な存在である上離宮。その隣雲亭から眺める浴龍地と呼ばれる池の庭園は格別の美しさを誇ります。この大きな池は谷川をせき止めて作られたもので、庭園の景観と見事に調和しています。標高差が約40メートルもある広大な敷地は、大小の滝や小川が点在し、どこにいても心地よい水の音に包まれます。

また、国民的風景画家である東山魁夷の代表作「緑潤う」は、この上離宮の隣雲亭から見た夏の浴龍地を描いたものです。この作品は山種美術館の創立十周年記念展のために制作され、夏の修学院離宮の池辺を爽やかで生き生きとした色彩で表現した傑作として知られています。

修学院離宮へは、京都駅から電車とバスを乗り継いで約1時間、車で約40分と、比較的アクセスが良好です。これからの新緑が目に眩しい季節に、皆様もぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。なお、参観には事前申し込みが必要となるため、詳しくは修学院離宮の公式ウェブサイトをご確認ください。

現在、修学院離宮は京都御所、京都大宮御所、仙洞御所、桂離宮と並び、皇室用財産(国有財産)として宮内庁によって管理されています。その伝統と美しさは、訪れる人々に深い感動を与え続けています。

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