夏草や つわものどもが 夢のあと―日本芸術院賞受賞後の円熟期に描かれた小倉遊亀芸術の名作

女流画家として二人目の文化勲章に輝いた小倉遊亀画伯が、画題を松尾芭蕉の有名な句から取った本作は、昭和の文豪 大佛次郎が朝日新聞に連載した歴史エッセイ「義経の周囲」の挿絵として描かれたものです。

同連載には小倉画伯の師、安田靫彦画伯を筆頭に、そうそうたる日本画家が制作を担当。そのなかで小倉画伯は最終回という重責を担われました。

自ら禅宗に親しみ、修行した画伯が描いた御仏は、藤原秀衡公の念持仏とも伝えられる、中尊寺の秘仏「一字金輪佛頂尊座像」。

透明感に溢れた明るい色彩、観る者に語りかけるかのような静謐な御仏の表情など、繊細かつ大胆に描かれた本作には、画伯の深い仏性と高い精神性がそのまま表現されています。

小倉遊亀(1895~2000)

略歴

1895年 滋賀県大津市に生まれる。

1917年 奈良女子高等師範学校(現・奈良女子大学)を総代で卒業。

1920年 安田靫彦に師事する。

1932年 女性として初めて日本美術院同人に推挙される。

1962年 日本芸術院賞受賞。

1966年 中国に旅行し、仏陀や観音の壁画を取材する。

『夏草』を制作。

1973年 勲三等に叙され瑞宝章を授与される。

1976年 日本芸術院会員に任命される。

1978年 日本美術院理事に就任。文化功労者として顕彰。

1980年 文化勲章受章。女性画家では上村松園に次いで二人目の受賞。

1990年 日本美術院理事長に就任。

1996年 日本美術院名誉理事長となる。

1999年 パリの三越エトワールにて「小倉遊亀展」開催。

2000年 逝去。従三位に叙せられる。

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品番AK-OY39 軸装
仕様技法/彩美版®︎・シルクスクリーン手刷・一部本金泥

用紙/越前和紙

証明/著作権者承認印を奥付と画面右下部に押印

監修/有限会社 鉄樹

解説/谷岡清(美術評論家)

限定制作/250部

発行/共同印刷株式会社

〈軸装〉
画寸(約)/40.5×30.5cm 

軸寸(約)/126.5×42.5cm

表装/三段表装(天地:薄鼠色無地

中廻:利休地地紋入雲に鳳凰紋緞子

風帯・一文字:牙地唐花唐草紋金襴

軸先:新牙)収納/柾目桐箱
価格198,000円(税込)
品番AR-OY39 額装
仕様〈額装〉
画寸(約)/39.5×30cm

額寸(約)/57.5×48cm

額縁/特製木製額金泥仕上げ 
価格198,000円(税込)

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