潮が満ち、月光に浮かぶ幻想的な“青の世界”

本作の舞台となったのは、松島、天橋立とならび日本三景のひとつに数えられ、推古天皇の御代に遡ると伝わる厳島神社。

同じ広島に生まれた平山郁夫画伯にとってこの社の存在は大きく、スケッチを含め何点も描かれましたが、その中の代表的作品が本作『月華厳島』です。

厳島といえば、赤い大鳥居を描き込む華やかな昼景が多いですが、本作ではあえて回廊を進んだ奥まった地点から、地上に浮かぶ複雑な回廊建築の重なりを描いています。

月光のもと、海上に浮かぶ回廊が描かれ、群青の濃い色調でまとめられた画面に釣灯籠のほのかな灯りが幻想的な雰囲気を醸しだし、神宿る聖域そのものといった荘厳さを漂わせています。

平山郁夫

文化勲章受章の栄誉に輝き、ユネスコ親善大使、東京藝術大学長などを歴任し、芸術面のみならず広く社会へ貢献された日本を代表する現代日本画の巨匠、平山郁夫画伯。

略歴

1930年 広島県豊田郡瀬戸田町(現・尾道市瀬戸田町)に生まれる。

1952年 東京美術学校日本画科卒業。前田青邨に師事。

1953年 再興第38回院展に「家路」を出品し初入選する。

1964年 日本美術院同人に推挙される。

1988年 ユネスコ親善大使に任命される。

1989年 東京藝術大学長となる。

1991年 フランス政府より芸術文化勲章コマンドール章を授与される。

1993年 『光燿厳島』『月華厳島』を制作。

1996年 日本美術院理事長に就任。フランスのシラク大統領よりレジオン・ドヌール勲章を授与される。

1997年 広島県尾道市瀬戸田町に平山郁夫美術館が開館。

1998年 文化勲章受章。

1999年 日本人として初めてジェームズ・スミソン賞(米国・スミソニアン協会)。

2000年 薬師寺玄奘三蔵院「大唐西域壁画」完成。

2001年 東京藝術大学長に再任(2005年退官)。

2004年 山梨県北杜市長坂町に平山郁夫シルクロード美術館が開館。

2009年12月 逝去。

商品の仕様・お買い物

品番AR-HI131
仕様技法/彩美版®シルクスクリーン手刷り・一部本金泥仕様

用紙/版画用紙

画寸(約)/縦34.1×横72.7cm

額寸(約)/縦54.5×横93cm×厚さ5cm

重量(約)/5.2kg

額縁/特注木製額金泥仕上げ、アクリル付き

監修/平山美知子(公益財団法人平山郁夫シルクロード美術館館長)

証明/承認印を奥付と限定番号入り証紙を額裏に貼付

谷岡清(美術評論家・NPO法人美術教育支援協会理事長)による解説書付

限定制作/300部

発行/共同印刷株式会社
価格363,000円(税込)

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