皆さまこんにちは。私は先月、お彼岸のお参りのため、東京方面に行ってきました。

東京では一足早く、桜の開花宣言が出され、せっかくなので帰りに上野公園に寄ってきました。前日の雨とはうって変わって雲一つない青空が広がり、絶好の行楽日和となったこの日。

桜自体はまだ3分咲きといったところでしたが、驚くほどたくさんの人が訪れ、久しぶりの「日本の花見」を楽しんでいました。

桜を眺めながら散策していると、天台宗別格寛永寺が目に入ります。

京都の清水寺を模して造られた小さな舞台や、歌川広重の江戸名所百景で知られる「月の松」があり、お上りさん気分で広重の絵と同じ構図で写メを撮ろうとしましたが、あまりに人が多くて思うようにいかず、残念な結果となりました。次回は桜の季節を外してリベンジしたいと思います。

出入口付近には近代日本彫刻界の巨匠・高村光雲作の「西郷隆盛像」。明治31年に建立され、落成式に招かれた西郷の妻が、この像を一目見るなり「宿んしはこげんなお人じゃなかったこてえ(うちの人はこんな人じゃなかった)」と言ったとか。

でも日本の歴史をつくった偉人の威風堂々たる佇まいは多くの人に親しまれ、125年もの間上野公園のシンボルとして立ち続けています。

中島千波「醍醐寺三宝院枝垂櫻吹雪」

さて、フォーラムkayaでは、桜を描いた絵画作品を多数ご用意しております。なかでも現代桜図の第一人者と絶賛される中島千波画伯が描く桜花図は、美しさはもちろんのこと、神秘的で霊性すら感じさせる迫力は見事というほかありません。

今年の春はお出かけとあわせて、ぜひご自宅でも満開の桜を楽しんでいただければと思います。

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