文化勲章受章 片岡球子【名作版画展】
家で楽しむ小さな個展 フォーラムkaya 特選逸品館
力強い筆致と鮮やかな色彩、独創的で個性溢れる画風で現代日本画壇に大きな足跡を刻まれた片岡球子画伯。天才的な才能によって描かれた作品はいずれもが圧倒的なエネルギーを放ち、衝撃的な感動と安らぎを観る者の心に誘います。
とくに画伯が生涯にわたって挑み続け、九九歳まで写生を続けてこられた「富士シリーズ」は、画伯の最重要テーマの一つで、画伯にしか描けない独自の世界を創造されました。
この度、1970年代から2010年代に制作された貴重で素晴らしき名作版画をご用意いたしました。
片岡球子 略歴 1905年-2008年
1905年、北海道札幌市に生まれる。1923年、札幌高等女学校卒業後、女子美術専門学校(現女子美術大学)日本画科高等科入学。1930年、第17回院展で「枇杷(びわ)」が初入選。1946年、安田靫彦に入門。院展で入選、日本美術院賞を受賞する。1975年、日本藝術院賞恩賜賞を受章する。1982年に日本芸術院会員となる。1986年、文化功労者顕彰。1989年に文化勲章を受章。2008年逝去。享年103。2009年、「追悼片岡球子展」が開催される。
飾り気のない筆致で人物画、風俗画に腕をふるったが、50歳前後から作風を変え、大胆な筆遣いと極彩色で山岳や人物を描く力強いスタイルを確立。代表作は、武将や浮世絵師など男性の肖像を題材にした「面構(つらがまえ)」のシリーズ、富士山を描いた連作など。